みうらじゅんの「ない仕事の作り方」をよんでみた
みうらじゅんさんが書いた、ほぼエッセイな、「ない仕事」の作り方をざっと読んだ。
この本一部の業界でブームになっている。「マイブーム」「ゆるキャラ」といったキーワードの生みの親であり、エロくやさしいみうらじゅん。ツッコミどころ満載の事柄をすべて「一人称」に置き換えて自分事にしていく性格がみてとれる。
最初に始まる「ゆるキャラ」も一つのツッコミから始まって自分事にして、好きになり、好きなことを徹底的に好きといい歩いては「それが異常ではなく正常かも」と落としていくパワーを持っている。そこにはグループがあって、周りにいる人の影響で繋がっていくようにも思える。
そうした心から大好きといい続ける行為によって「今までなかったこと」が事実になり、それをブランディングとか形容とかに書き換えるパワーを「一人電通」なんて言い放った。
スペシャリストからマチルタレント化が進む今、個性の出し方に迷いも多いだろう。企業であっても個人であってもスペシャリストの悩みもある。そんなことをあざ笑うように、みうらじゅんらしい痛快な書き方で一気に読める。思い込みが人間一番強いなぁと。あとは言っていれば仕事になるんですね。うん。