Marketing Evangelist
プランナーの”モノ”語り。

インサイドアップル、アップルのデザイン を読了

ざくっとですが、たまには今週読んだ本をまとめて感想にしようかと思ってます。

 

■インサイドアップル

ジョブズが残した最大の遺産「組織」についてしっかり書かれた本。独自の体制、組織づくり、開発体制などしっかり書かれている本。アップルがこれからもアップルでいられる理由がかかれている肯定的な本ともいえます。
読み始めは、まさにジョブズが退く瞬間からかかれており、体力も限界の中CEOを退任する場で、まもなく発表するsiriを使わせるように言うシーンなど実際にその場に居合わせたような描写からグイグイ引きこまれます。
会社自体を「サクヒン」にしたアップルとJobs。そう、これからもずっと残っていくんじゃないかなと最後はニヤニヤしてしまいました。企業論、経営学、DRI(責任制度)など様々なポイントは参考になるものの普通の会社では真似は1ミリも不可能。 とはいえ、そのルールを超えたやり方であっても組織として成り立つ可能性も見せてくれた気がします。

■アップルのデザイン

読み物でありながらムック的な保存版といった感じもあるカラーな本です。アップルのデザインとはマーケティング部門からプロダクトデザイン、特許にかかわるデザインなど様々な目線で書かれています。パラパラめくるだけで「美しい」が伝わります。また、国内のアップルに深い造詣の人たちのインタビューも面白い。そうだよね、目的にあわせて機能があって、使い勝手もあるもんね。とゴールのすり替わりを許さない(たとえば、テレビを見たい人ならば今のリモコンに疑問を持つという当然の流れ)なども書いてあったり、イッセイミヤケのあのタートルネックの生涯購入枚数750枚とか、そんなジョブズのカルトQでも出てこないようなマニアックなことまで書いてます。

異常なこだわり、曲げない製品追求は今に始まったことではありませんが、さまざまな分解写真も含まれ、時に分析されています。
Macbookのアルミは表面と裏面で粗さが違うとか、その理由、ipod shuffleがありえない整形(通常よりも難しい制作方法)で作られていたり、本当に妥協知らずなんだなぁと感心。
アップルは年間3500億以上の設備投資をしていますが、その多くは自社工場ではなくアジアの工場へ設備投資しています。つまり購入はアップルであり、利用した製造だけを任されているようです。だからこそ独占的な技術をコントロールできていて、Design by California なんだと感心しました。

どちらもアップルネタです。どちらがおすすめかといえば、インサイドアップルは単にアップルの内部を知る興味、ドキュメンタリー的な読みやすさで楽しめますが、経営本や啓発本のようなものではなく、やはりアップルは、ジョブズはすごすぎる男だとかんじることでしょう。アップルのデザインにいたっては、記述の通りムックのような何時でも好きなときに読むに向いたところ、特にデザイナーやデザインに関わるディレクターなどは読んでおいて損はないとおもいます。
デザインにこだわるということ、顧客が求めても声にだせないデザインの想像についてある意味インサイドから語りかけてくれるでしょう。

2 Comments

  1. 2012/04/28

    インサイドアップル、アップルのデザイン を読了 – ざくっとですが、たまには今週読んだ本をまとめて感想にしようかと思ってます。 ■インサイドアップル ジョブズが残した最大の遺産「組織」についてしっかり書かれた本。独自の体制、 http://t.co/5K8pIizM

  2. 2012/04/28

    インサイドアップル、アップルのデザイン を読了 – ざくっとですが、たまには今週読んだ本をまとめて感想にしようかと思ってます。 ■インサイドアップル ジョブズが残した最大の遺産「組織」についてしっかり書かれた本。独自の体制、 http://t.co/5K8pIizM

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