Marketing Evangelist
プランナーの”モノ”語り。

そういえば楽天がデパートと言わなくなった

楽天三木谷社長が語るECについて

楽天カードのヘビーCM攻勢も効いてECだけでなく実店舗でもポイント利用ができるように。
銀行(旧イーバンク)に証券会社とお金のコントロール権と、1億とも言われる楽天ID数によって
あるいみ国内最大のECショッピングモールとなった。

ポイントは「財布」「移動(物流)」「世界」

楽天は最近「デパート」という言い方をしなくなった。デパートが後退していくなかイメージも悪いんだろうか。なんでもあるデパート。良い物があるデパートだった。
デパートの場所代がある、楽天という冠でお客様を呼べる、声をかけられるエキナカ一等地にもお店が構えられるというのがウリだったと記憶している。

三木谷氏は

“楽天はあくまでも信頼の置けるショッピングができる場所であり続けたいし、質の悪い店舗には入ってほしくない。うちが手数料を下げたくないのは、そういう理由です。”

と、定期的な価格上げはしているものの値下げでの競合対抗はしないと言い切る。
ある意味キャパシティの限界を感じる。もう取り扱う商品はこれ以上増えても大した売上は伸びないのだろうか?

次に小売業のオムニチャンネル化について触れていた。
オムニチャンネルとは実店舗、ECをはじめあらゆる販売チャンネルの統合によって購買のしやすさを売り込む戦略。伊勢丹もECサイトで同じものが買える。チラシと同じものがネットでも買えるとか在庫データも同じくすることで管理コストもさがるなどなどの話につながる。

楽天はあくまで今のシェアをジリジリあげていくだけでなんでも買えるAmazonを目指さないということだ。楽天は出店手数料の場所代と売上の%をいただくまさにデパートと同じビジネスモデルで成り立つ。
店舗の努力によって楽天はまだまだ成長できるともとれる。
もちろん楽天が集客イベントをしたりいろんな協力体制でいるからできることだ。

デパートというネガティブなイメージだけではない。
伊勢丹がデパートという定義を再度確認し商品と人々の感性を刺激する店作りに心がけ、デパート文化を残しながらも新たなデパートを創り売上を伸ばしている。
とはいえ、デパート以外のたくさんの事業が支えているわけで固執しないというのが今の時代強く生きられるんだろうなぁ。
楽天マフィアはいないけど楽天から巣立って成功してきた人達が見えてきた。
120兆円を超える生活市場にどこまでネットが役立つか楽しみだ