2014年8月11日 | days, Marketing
楽天三木谷社長が語るECについて
楽天カードのヘビーCM攻勢も効いてECだけでなく実店舗でもポイント利用ができるように。
銀行(旧イーバンク)に証券会社とお金のコントロール権と、1億とも言われる楽天ID数によって
あるいみ国内最大のECショッピングモールとなった。
ポイントは「財布」「移動(物流)」「世界」
楽天は最近「デパート」という言い方をしなくなった。デパートが後退していくなかイメージも悪いんだろうか。なんでもあるデパート。良い物があるデパートだった。
デパートの場所代がある、楽天という冠でお客様を呼べる、声をかけられるエキナカ一等地にもお店が構えられるというのがウリだったと記憶している。
三木谷氏は
“楽天はあくまでも信頼の置けるショッピングができる場所であり続けたいし、質の悪い店舗には入ってほしくない。うちが手数料を下げたくないのは、そういう理由です。”
と、定期的な価格上げはしているものの値下げでの競合対抗はしないと言い切る。
ある意味キャパシティの限界を感じる。もう取り扱う商品はこれ以上増えても大した売上は伸びないのだろうか?
次に小売業のオムニチャンネル化について触れていた。
オムニチャンネルとは実店舗、ECをはじめあらゆる販売チャンネルの統合によって購買のしやすさを売り込む戦略。伊勢丹もECサイトで同じものが買える。チラシと同じものがネットでも買えるとか在庫データも同じくすることで管理コストもさがるなどなどの話につながる。
楽天はあくまで今のシェアをジリジリあげていくだけでなんでも買えるAmazonを目指さないということだ。楽天は出店手数料の場所代と売上の%をいただくまさにデパートと同じビジネスモデルで成り立つ。
店舗の努力によって楽天はまだまだ成長できるともとれる。
もちろん楽天が集客イベントをしたりいろんな協力体制でいるからできることだ。
デパートというネガティブなイメージだけではない。
伊勢丹がデパートという定義を再度確認し商品と人々の感性を刺激する店作りに心がけ、デパート文化を残しながらも新たなデパートを創り売上を伸ばしている。
とはいえ、デパート以外のたくさんの事業が支えているわけで固執しないというのが今の時代強く生きられるんだろうなぁ。
楽天マフィアはいないけど楽天から巣立って成功してきた人達が見えてきた。
120兆円を超える生活市場にどこまでネットが役立つか楽しみだ
2014年8月10日 | days, Marketing, いいね!
スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである。 本当のホスピタリティの話をしよう (角川書店単行本)
Kindle版で読了。

おなじみ感動体験を啓蒙してあるく元リッツ・カールトン日本支配人の高野さんと、ボディーショップ、スターバックスジャパンの元社長岩田さんの対談本。
これまでのお二人の本を読んだこと、講演で聞いたことある人ならば新しいことは特に書いていないのがわかる。
逆にお二人のことを知らなければ必読本だろう。
口語なのでさらりと総まとめされている。
二社とも顧客に感動を与えてファンとして生涯のお客様として迎え入れるサービス。
ホテルとスターバックスと客単価はちがうけれどもその理由がよくわかるでしょう。
この本を通してしらしめられることになるのは
「お客様のわがままに付き合う理由」と「なぜ従業員はみんな良い人しかいないのか」
という2大疑問だろう。
「わがままを聞くことがおもてなしではない」とも言っている。
リッツでは「紳士淑女(お客様)をもてなす我々も紳士淑女です」とあのクレドにも書かれているが、無理なわがままはわがままと自覚があって行なわれているから、理解したお客さんしか来ないということになる。
Appleもそうだが、この人が「生涯のお客様」になるかどうかを目利きできる紳士淑女でなければ勤まらない。
わがままに振り回されずズバリと断ることをする権利も平等にあるということだ。
従業員についてもそのことが言えるようだ。
正直感動を与える会社ほど労働がつらい会社はないだろう。ディズニーだってそうだ。
人にありがとうを言われる仕事ほどそういうものだ。それでも「働きたい」人たちが集まっている。
モチベーションになるゲーム性(ゲーミフィケーション)として人を褒めるカードを用意したり、シールを貼ったり各社が行っているが、そうではなく従業員のゴールに元に設計されたものであることがよく分かる。
後付で「ゲーミフィケーションして社内活性だ!」なんてトップダウンで決めても成功しなはずである。
カルチャーにあった人だけが残っている。というのが正解だ。従業員を選ぶ努力をするが選べないので働きながらその人が同じゴールを持ってくれるか、持ってくれなければ早く別れたほうが良いということがよく分かる。
おもてなし、感動体験、サードプレイス・・・さまざまな人の心を動かすサービスにつけられる言葉の総集編として読んでみることをおすすめする。
特に「対面営業の人」必読
2011年10月28日 | Marketing, ブログ

バクマン。という漫画をご存知でしょうか。いまはNHKでアニメもやっている。
週刊少年ジャンプで連載中の漫画は、少年2人がペアで漫画の連載を持ちその友情や葛藤を書きだした漫画。ジャンプについてしっかり書かれており、漫画家になるまでのストーリー。さらに編集部としての役割や具体的な対応まで細かく書かれているのが特徴だ。
ジャンプではアンケートによるランキングが行われ、読者の趣向や関心が丁寧に分析され、漫画の人気を割り出している。その結果で連載の打ち切りが決まる。
もちろん編集会議も行われているが、この読者主義がブレないところもジャンプの強さなのかもしれない。
バクマン。の中で「一位を取れない」ということに悩み「人気漫画」とは何なのか分析するという葛藤がよく書かれているのですが、1位にならなくても連載が続きそれなりに売れ続ける漫画もでてくる。
一位になる。だれもが目標なのかもしれない。しかし1位になれない漫画を書くという選択肢があることを担当編集がつげる所がある。
これは面白い。
「地域ナンバーワン」「近郊で一番安い」「誰にも負けません」
必ずしも1番である必要があるのだろうか。1番だから愛されるのだろうか。
目標はあったほうがよいだろうが、この漫画でも出てきた「一位にならない」やり方には大きなヒントが隠されているように感じた。
検索エンジンで1位になる。
一位ということはそのワードで最大の情報源である必要がある。すべての人に満足行く情報を提供するとなるとそれは相当なコンテンツパワーをもっていることになる。もし一位だけを目指す施策、たとえば見せかけだけの心のない施策をしたとしても、本当の顧客には届いていないわけだ。
あえて言おう。一位なんて目指すものではない。はなから選択肢に入れないのだ。
顧客が求める1位を全部詰め込めば、競合に勝てるのかい?と。
顧客は自分が何を欲しいか伝えられない。これはJobsも言っていた。 顧客の発想を飛び越えたところにiPhoneを発売し一位になった。
アンケートは全てではない。うまく伝えられていない本当の心理を取るヒントではある。
顧客はクレームは言いやすい。何がダメかは言いやすい。これはクロネコヤマトの代表 小倉氏もいっている。そのクレームから商品をつくることはできる例が「クール便」「スキー」「ゴルフ便」といったサービスであった。結果として1位になっていくもので、1位はあえて狙うものではないだろう。あくまで結果論だと強く感じた。
ファンの中で1番であり続けるから商品は売れている。これは競合評価では絶対だせない数字だからしっかりと分析する裾野を増やさないといけない。ソーシャル・メディアがそれを簡単にしてくれてるのだから。
あ、ちなみに漫画バクマン。のほうでは、1位の取れない漫画ではなく1位の取れる漫画を目指すために連載を辞めてしまうという話に展開する。さすがジャンプ。ヒーロー、バトルが必ず起こるあたり「友情」「努力」「勝利」のメッセージを忘れないなぁ。
2011年10月12日 | Marketing, いいね!, ブログ
リッツ・カールトン 一瞬で心が通う「言葉がけ」の習慣(高野 登)を読みました。
お客様との話し方、方法だけでこんなに素敵なコミュニケーションができるんだ。そういうことが描かれていました。
さて、重要なのは自分が何をすべきか。
経営者にしろ、サラリーマンにしろ、自営業者にしろ何をスべきかわかっていないコトがおおいようです。それは分かっていないのではなく伝えられないことが多いのではないでしょうか。この伝えにくさ=コミュニケーション力と感じた時どのように磨くか、というヒントが詰まっている本でしょう。
コミュニケーションで人を楽しませるディズニーランド。
その日を特別のモノにしつづけてくれるリッツ・カールトンホテル。
リッツカールトンではクレド(信条)に基づいて従業員すべてがポジションと責任をバランスよくもっています。
リッツ・カールトンは世界中にある高級ホテルです。
さまざまな伝説のサービスをスタッフの判断で行なってます。
・Partyに参加するのに靴を忘れたお客様。お店も閉まってる時間のためスタッフが結婚式で使ったエナメルの靴を貸し出す
・フロリダのビーチ係に今夜浜辺でプロポーズしたいのでビーチにチェアをとお願いしたら
椅子やテーブル、お花にシャンパンを飾りタオルをなどをセッティングし
ビーチ係が(普段は短パン)ユニフォームを着てお迎えの演出
・○○が好きなのに冷蔵庫になかったわなんて廊下で話してると、戻るときには用意されている。それだけじゃなく、世界中のリッツに泊まると用意されるようになる。
・上記のように枕の硬さや数なども共有されてる。
とまぁ もっと多数の伝説があります。
このホテルは素晴らしい仕事をすることでお客様に宿泊だけでなく感動を与えてくれる。
そういうことでも有名なわけです。伝説ではなく事実の感動なんですよね。
なぜそんなことが出来るか。クレドがあるからと言われ続けてますし、各スタッフに決定権や決裁権があったりもします。信頼されているからこそお客様にできるわけですが、その前の当然のコミュニケーション力が鍛えられているからだとおもいます。しかし、この本ではクレドの話はそれほど多く書かれていません。もっと人間としてのコミュニケーション、それも具体的な人との会話方法が書かれています。それでも気づきがいくつかあります。もちろんクレドがあるからなんでしょう。
NOを言わないとは、なんでもお客様の言いなりになることではないエピソードが書かれてました。
若いころ浜松町で務めていたお母さんに、年齢的にも最後の東京観光でリッツ・カールトンをと予約に電話を受け持った 予約係の判断がすばらしいのです。
東京タワーを見れる側が予約でいっぱい。別に「東京タワーが見える側で」なんていう予約でなくてもエピソードを聞きとることで判断できたのでしょう。
なんと予約係は競合である別なホテルを薦めてしまうのです。
そして東京タワーが見える側のそのホテルに泊まったお客様にはリッツから感動がとどいていたそうです。リッツの宿泊グッツと一緒に添えられたメモには、どうぞ○○さま、東京タワーの眺望をお楽しみください。その横に見える当ホテルに手を振ってくださいね。と。
どうでしょうか。お客様は他社へお金を落としたのかもしれませんが、心はリッツにあるのでしょう。今後も必ず戻ってきますよね。
この考える力、コミュニケーション力はとにかく素晴らしいわけです。聞き出す力と話す力両方とアンテナが必要ですよね。そういうことが多数書かれている良い本でした。
これからのマーケティングではソーシャルでの信頼度が鍵になっています。どのようにお客様と話が出来るかです。お客様に何を体験して頂くか。海外なら「ワオ」をどのように与えるのか。ソーシャルネットワークとはリアルなのでこうしたノウハウがヒントになります。
マーケティングでは、通常「皆の声」を聞くことにあります。
ただそれが全てではありません。僕が好きなAppleは新サービスを作る時「皆の声」を聞きません。それは「お客様は自分で欲しいものを説明できない」からなんですよね。
でもリアクションはあるはずです。だからJobsは自分たちが最高に欲しいというものを作り続けるポリシーをもっていたのでしょう。またそれは別な話で。